2024.7.5
伊勢名物「伊勢うどん」の魅力とは?歴史とともに解説!
こんにちは!高橋建築です!
三重に旅行に訪れるなら、その土地の郷土料理も楽しみたいですね。
伊勢名物の一つに「伊勢うどん」があります。
伊勢うどんは、他のうどんと一線を画す独特の食感と味わいが特徴です。
名前を聞いたことがあっても、実際にどんな味なのか、どんな歴史があるのか知らない方は意外と多いかもしれません。
本日は、伊勢うどんの歴史と魅力を詳しく解説していきます!
三重へのお出かけを予定している方は、ぜひご覧ください!
伊勢うどんとは?
まずは、伊勢うどんについて、以下の2つの観点から解説していきます。
・歴史
・伊勢参りと伊勢うどん
それぞれ、見ていきましょう。
歴史
伊勢うどんは、伊勢地域の食文化を象徴する料理です。
起源ははっきりとわかりませんが、江戸時代には存在していたと記録されています。
伊勢うどんの特徴は、太くて柔らかい麺と、たまり醤油をベースにした真っ黒な濃厚なタレです。
地域の農民たちが、小麦を粉にしてうどんを作り、地味噌の上澄みであるたまりを少しかけて食べていたのが始まりと言われています。
時を経て、たまりに出汁を加えたものが商業化され、地元の人や観光客にも食されるようになりました。
昭和40年代後期には、「伊勢うどん」という名前が広まり、地元スーパーで販売される際に他のうどんと区別するために名付けられたそうです。
2009年には、三重県の地域認定ブランドとして国に認定商標登録されているのも特筆すべき点です。
伊勢参りと伊勢うどん
江戸時代、徳川幕府によって世の中が安定し、街道が整備されると、庶民の間でも「お伊勢参り」が盛んに行われるようになりました。
伊勢神宮への集団参拝、「おかげ参り」は、宝永2年(1705年)をはじめ、約60年ごとに大流行し、数百万人が伊勢を訪れたとされています。
その伊勢参りの旅人たちを温かく迎え入れたのが「伊勢うどん」です。
太くて柔らかい麺に、たまり醤油ベースの濃厚なタレをかけた伊勢うどんは、旅人たちにとって珍しく、美味しい食事となりました。
伊勢の内宮や外宮の街道沿いには多くのうどん屋が軒を連ね、大勢の人々が集まりました。
江戸時代の旅人がその味をふるさとに伝えたことで、伊勢うどんは全国に広まり、現在でも伊勢参りとともに伊勢名物料理として親しまれています。
伊勢うどんの魅力
伊勢うどんには、以下3つの魅力があります。
・柔らかく太い麺
・特徴的なタレ
・トッピングも楽しめる
それぞれ、詳しく解説します。
🔸柔らかく太い麺
伊勢うどんの最大の特徴は、普通のうどんの2〜3倍の太さを持つ極太麺です。
食感はもっちりしていて、ふわふわしています。歯切れが良く柔らかいため、「日本一コシのないうどん」とも言われます。
一般的に、うどんといえばコシの強い讃岐うどんが有名で、コシの強さは美味しさと思われることがありますが、その常識を覆すのが伊勢うどんです。
伊勢うどんは、独特の食感と風味がクセになる美味しさがあり、他のうどんとは一線を画する魅力があります。
🔸特徴的なタレ
伊勢うどんは、一般的な「めんつゆ」ではなく、濃い色の少量のタレで食べます。
タレには、とろみがあり旨味の強い「たまり醤油」が使用されています。
見た目ほど味は濃くなく、意外とあっさりした甘辛い味わいです。
もちもちでふわふわの麺との相性が抜群で、麺とタレの組み合わせが、伊勢うどんの魅力の一つとなっています。
🔸トッピングも楽しめる
伊勢うどんの魅力の一つは、その柔らかくもちもちした麺と濃厚なタレが、さまざまなトッピングと相性がよいことです。
シンプルなねぎや玉子、サクサクの天かすは定番の組み合わせで、伊勢うどんの旨味を引き立てます。
めかぶや天ぷらを乗せると、食感と風味に変化を加えられますよ。
特におすすめなのは「一味とうがらし」です。
少量振りかけるだけで、味にピリッとしたアクセントが加わり、一層美味しさが引き立ちます。
トッピングが多様にあることで、何度食べても飽きることなく伊勢うどんを楽しめるのも魅力です。
まとめ
伊勢うどんは、独特の食感と味わいで多くの人々に愛されている名物料理です。
江戸時代に整備された街道を通じて、伊勢参りの旅人たちの間で広まりました。
太くて柔らかい麺に濃厚な「たまり醤油」のタレが絡むこのうどんは、見た目ほど味は濃くなく、意外にあっさりした甘辛い風味が特徴です。
さまざまなトッピングと相性が良く、ねぎや玉子、めかぶ、一味唐辛子など、多彩な具材で楽しめます。
地元の人々だけでなく、訪れる観光客にも人気がある伊勢うどん。
ぜひ一度、伊勢を訪れて、地域ならではの味わいを楽しんでみてください!